Life Storyのオマケ
シンガポールから日本に帰国する間の子供たちの面倒を見てもらうために、メイドを雇うことにしました。住み込みのメイドはフィリピンやインドネシアからの出稼ぎ女性が多く、人材紹介会社を通して面談する仕組みが出来上がっています。
私はそこでビオレッタというフィリピン女性と出会い、お互いに一目ぼれして2年契約を結びました。出稼ぎのメイドは基本2年契約で、契約期間は帰国出来ないのです。つまり2年に一度しか実家に帰れない。彼女は我が家に来た時に、6歳と4歳の二人の子供がいたのですが、2年間会えないのです。私には信じられないことでしたが、彼女はそういう話をする時によく”That’s life.”と言うのです。
3姉妹の2番目として育ち、自分が小学生の時に、自分の母親もシンガポールに出稼ぎに行っていたと話してくれて、私はその時に「さみしくなかったの?」「面倒は誰が見てくれるの?」と自分に置き換えて質問してしまいました。
その時に彼女が言った言葉がとっても印象的でした。
“Fortunately, I already learned housework.”(幸いなことに、私たちは既に家事を学んでいたの。)
Fortunately「幸いなことに」
この状況で「幸いなことに」という言葉が出てきたことに驚くとともに、彼女の人としての芯の強さ、キリスト教という宗教を信じている強さを実感しました。
私はメイドを雇ったことで、もちろん生活は夢のようにラクチンになりましたが、それだけでなく彼女から学ぶことがたくさんあり、大切な出会いでした。
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